小さく賢い魚のお話「スイミー」というお話を、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そう。
小さな魚たちが集まって、大きな魚のフリをするあのお話です!
群体生物とは、わかりやすくいうとスイミーたちのような個別の生物がたくさん集まってひとつの生命体として成り立っている生物のことなのですよ。
今回は、そのような群体生物である「クダクラゲ」の生態についてご紹介します。
クダクラゲというクラゲは、一匹のクラゲではなく分裂して増えた子供とドッキングしたまま生活している。なにそれこわい pic.twitter.com/VE9Dhn8oRW
— くらげ@相互フォロー歓迎 (@kurage4go_sougo) 2018年6月5日
群体生物である「クダクラゲ」とは
クダクラゲは、ヒドロ虫綱クダクラゲ目に属している海産動物の総称と一般的に言われています。
クダクラゲはサンゴのようにどこか一定の場所に固定されること(ポリプ)はなく、基本的には外洋域に生息し風や海流にのって運ばれることが主!
海岸に打ち上げられるのはとても珍しいことなのだそうです。
そして「群体生物」と呼ばれる冒頭で述べた通り、小さなクラゲたちの寄せ集めでできた大きなクラゲなのです。
しかし、すごいのは「ただの寄せ集め」ではないということ!
我々の体が様々な臓器の働きによりできているように、クダクラゲをつくる一つ一つのクラゲたちの働きが決まっていることなのです。
例えば、捕食する個体、消化する個体、泳ぐ個体、生殖する個体・・などそれぞれエキスパートが寄せ集まっているのです。
逆に言うと、専門外のことはできないのですが、十分すごいことですよね・・!
しかし、クダクラゲは小さなクラゲたちがどこからともなく集まってきて、いつの間にか成体ができあがる・・というわけではありません。
受精卵から育っていくうちに、一体一体に役割が与えられるという形になっているようです。
そう言われたら役割が決まっているということも、なんとなく納得できるような気がしますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は群体生物である「クダクラゲ」の生態についてまとめてみました。
クダクラゲはクダクラゲ目に属している海産動物の総称であり、基本的には外洋域に生息し風や海流にのって運ばれるため岸に打ち上げられることは稀!
また、群体生物として多くのクラゲたちから構成されており、それぞれの専門分野は細かく決められているということがわかりました。
本当に深海にはびっくりする生物が存在するものですね!
クダクラゲはまだまだ謎の多い生物であるそうなので、これから少しずつ解明されていったら・・と切に願います。