皆様はメンダコってご存知ですか?
深海に棲むタコなので、普通に見られるタコとは随分と見た目が違います。
食べる事もできるようですが、海水の様な味がしておいしくはないようです。
そのせいか、漁師さん達は時々網に引っ掛かってくるけど、売れないので海に返していました。
又、普通のタコとは違って墨は吐かないそうです。
しかし、最近は鑑賞用としての人気が出て、水族館でも時々見られるところがでてきています。
でも、飼育はとても難しいとの事です。
今回はメンダコの飼育が難しい理由について紹介します。
メンダコの飼育はなぜ難しいのか?
メンダコは国内の水族館では、1ヶ月以上飼育できた例がほとんどないほど飼育が難しいタコです。
その生態がよく分かっていませんので、何をどうすればいいのかがよく分かっていないのが実情です。
メンダコは非常に繊細にできていて、捕獲時に傷をつけないのがそもそも難しいのです。
捕獲時に傷がついていたら、飼育しようとしてもすぐに亡くなってしまいます。
飼育の難しい理由の一つに、健康な個体の捕獲が難しいというのはあると考えられます。
仮に健康な個体が捕獲できた場合でも、メンダコはカメラの光はもちろんのこと、カメラを向け続けるだけで亡くなってしまう事もあります。
とにかくストレスを与えるようなことはメンダコの寿命を縮めることになるようです。
しかし、その飼育環境を深海に近い状態にすれば50日以上生きていた記録はあります。
深海生物なので光をなるべく当てない様にする、水温を7~10℃位の少し低めにする、深海の水流に近い状態にする、下地に砂を使うなどといった方法で、少しずつ飼育時間が伸びてきています。
ただ、残念な事に突然亡くなってしまう事もあり、その原因がわかっていないのが実情です。
各水族館が工夫を凝らして様々な対策をとっていますが、まだ決定的な方法は分かっていません。
まとめ
このように飼育が難しいメンダコですが、少しずつ飼育期間は伸びてきています。
水族館の飼育委員さん達の努力の賜物でしょう。
水族館ではメンダコのぬいぐるみが大人気です。
1日も早くメンダコをいつでも見られる日がくるといいですね。