実際のマンボウを見た方の多くは水族館で大きい水槽の中でゆったりと泳いでいるマンボウではないでしょうか。
最大級となると3.3mにも達すると言われ、さらに体重も2tを超えてきます。
ここまで大きくなるには、非常に長い時間を過ごしてきたとしか分からないです。
では、マンボウはどれくらいまで生き残れるのでしょうか。
マンボウの水族館での寿命はどのくらいなのか?
マンボウがあれだけ大きくなるには、かなりの年数が必要なのではないでしょうか。
いきなり大きくなる訳では有りませんから、数年かけて大きくなるとしか考えられません。
ただし、池袋サンシャイン水族館では、水槽の大きさの兼ね合いで最大2年に1回はマンボウを入れ替えるそうです。
それは、マンボウが1年間でかなり成長するために水槽が狭くなってしまうと言う事なのです。
この事から成長途中のマンボウは1年間で1m近く大きくなる事が考えられます。
大きくなったマンボウは海に帰されるか、他の水族館に移送される事になっている様です。
マンボウを別の水族館に移送する理由は水槽が狭くなってしまい、マンボウがぶつかってしまう危険性があるからです。
マンボウは水槽のガラス等にぶつかってしまうと、体が傷つき弱ってしまうというケースがある為です。
マンボウを飼育している水族館ではマンボウが入っている水槽には、マンボウがぶつかっても傷つかない工夫がされています。
餌も必ず食べる事が出来て、かつ天敵も居ない状態ならマンボウの寿命は非常に長くなるのでは?と考えてしまいますが、水族館でマンボウを飼育している場合の寿命は最大でも10年程度と言われています。
水槽内でのストレスやマンボウ特有の滑りで水槽内が汚れてしまう事も原因の一つとして考えられています。
自然界のマンボウの寿命は、水族館で飼育されているよりも長いのか?
水族館で餌に不自由をしない事や天敵もいない環境下で10年程度で寿命を迎えてしまう事を考えると、自然界ではマンボウはそれほど長く生きている事は無いのでは?と思ってしまいます。
実際マンボウはどのくらい長く生きていられるのか?と疑問に思ってしまいますが、現在研究中と言うほど謎多き魚であることから、正確な寿命は判明していないのが実情です。
ただし、成魚になったマンボウの場合には20年以上は海を回遊しているだろうと言う事になっています。
マンボウに近い種類のヤリマンボウの寿命は80年~100年と考えられている為に、マンボウも実はこの位の年数まで生存しているのではと考えられているようです。
あれだけの大きさになれば、天敵だった物が天敵では無くなるとも考えられますから、寿命は延びる方向性になると考えてもおかしくは有りません。
寿命が100年だった場合には水族館での飼育の10倍近く生存する事が可能となります。
マンボウにとっては、飼育環境の方がストレスであって厳しい自然界の方がストレスフリーと言う事になるのでしょう。
まとめ
マンボウの寿命について紹介してきました。
意外にもマンボウの寿命が長いと言う事が分かりました。
飼育下では自然界より短い寿命ということですから、大きな水槽に入っていてもかなりのストレスが掛かっているのでしょう。
生態が解明されていない魚だけに今後の研究によって明らかになって行くのでしょう。