キモかわいい、おもしろいいきものということで、水族館で人気のオオグソムシ。
その脱皮はなかなか見られるものではありません。
最近では、オオグソムシより大きいダイオオグソムシの脱皮について、世界初の動画が話題を呼んだりしました。
オオグソムシの脱皮はどうでしょうか?
オオグソクムシの脱皮について
オオグソムシの脱皮はまず、からだの色が白くなり、前と後ろで分かれるようになります。
カブトムシのように全体を一気に脱皮するのではなく、前後半分ずつに脱皮をします。
これを二相性脱皮といいます。
まず、後ろ半分を脱皮し、数日は前半分残したまま過ごし、そうしてしばらくしてから前半分を脱皮します。
しかし、オオグソムシは深海のいきものであるため、脱皮をする瞬間を人間が目にすることはは非常に稀ですが、ダイオウグソクムシのように難しいというわけでもありません。
オオグソクムシは、ダンゴムシの仲間です。
彼らは、硬い殻で柔らかな内臓を守る体をしており、成長するためには硬い殻を脱ぎ捨てなければ大きくなれません。
また、交配後に脱皮すると言われています。
特にメスは交配後に脱皮し、子どもを抱える為の体へと変化を遂げるのです。
なぜ一度に脱皮しないかという理由の一つは、身を守る為と言われています。
脱皮は体力を消耗させるので、一度にするより分けた方が楽で、安全なのです。
しかし、悲しいことに、脱皮は必ずしもどの個体も成功する訳ではなく、失敗する可能性があります。
後ろ半分が失敗すれば足を失うこともあります。
前半分の脱皮に失敗すれば、身動きが取れなくなり、最悪命に関わることになります。
前述した某水族館で世界初と言われたダイオオグソムシの脱皮の瞬間は、動画配信されましたが、その個体が後ろ半分脱皮したあと、しばらくはそのままでしたが、15日ほど経って前半分を脱皮しようとしていて亡くなってしまいました。
しかし、誤解されがちですが、オオグソクムシはダイオウグソクムシほど脱皮が難しい生きものではありません。
成長して大きくなるために脱皮を行い、また、交配を終えたメスは子供を育てるように体が変化させるために脱皮します。
まとめ
深海に住むダイオウオオグソムシの脱皮人間の管理下では非常に稀なことですが、サイズの小さいオオグソクムシは、頻繁に脱皮をします。
オオグソムシはダンゴムシの仲間で、脱皮する場合は、前半分、後ろ半分と別々に脱皮を行います。