ホテイウオはカサゴ目・ダンゴウオ科に分類される海水魚の一種で、とても可愛らしい姿をしています。
学名はAptocyclus ventricosusです。
ホテイウオの幼魚は成魚と比べてもさらに可愛く、とても特徴的な姿をしていることからひそかにファンが多いです。
北海道や東北ではゴッコと呼ばれていて、ホテイウオを使った料理を食べる習慣があります。
なかでもゴッコ汁は有名ですね。
ダンゴウオ科の魚の中では例外的に大きくなるホテイウオですが、かれらの生態や幼魚の情報などをご紹介していきたいと思います。
それではお楽しみください。
今日もサクラダンゴ ホテイウオの幼魚です。 https://t.co/Q7qcinnhsg pic.twitter.com/L2R9TIVkNz
— ダイビングスクールオーシャン (@0Diving) 2018年4月1日
ホテイウオの幼魚はどんな魚?
ダンゴウオ科の中ではサイズが大きい方だと上で触れましたが、ホテイウオは体長30-40cmほどになります。
一般的にダンゴウオ科の魚は、大きくなっても10cmほどのものがほとんどなので、それと比べると大きくなる種類と言えるでしょう。
ホテイウオは兵庫県や神奈川県以北、オホーツク海、ベーリング海、そしてカナダ西岸などの海域の、水深約1700mまでの場所に生息しています。
では、ホテイウオはどんな姿をしているのでしょうか?
成魚は全体的に丸みをおびてぷくぷくしたシルエットをしています。
これがまた愛嬌がありますね。
ウロコはなく、体全体がヌルヌルしていてとてもつかみにくく、腹部には大きな吸盤がついています。
では、その幼魚はどんな外見をしているのでしょうか?
実は、ホテイウオの子供はオタマジャクシのような形をしています。
頭の上に天使の輪のように黄金色の丸い輪があり、とてもきれいで目立ちます。
また、幼魚は産まれてからすぐの段階から吸盤を持ち、他の魚類の稚魚のように水面を漂う事なく、岩場や海底にくっついて生活するようです。
ホテイウオの稚魚たちのエサは浅瀬にいるエビなど、甲殻類を食べて大きくなるそうです。
そして成長とともに沖合に移動し、クラゲなどを主に食べるようになります。
だいたい3年くらいで成熟するのだそうですが、オスは全体的にメスよりも細長く黄色みを帯び、メスは黒っぽい体色になるようです。
浅瀬の岩場などに産卵したあと、オスが卵を守るのだそうですよ。
まとめ
いかがでしたか?
とても可愛いホテイウオの意外な生態について知っていただけたことと思います。
また幼魚がまるでオタマジャクシのような姿をしていること、生まれてすぐ吸盤がある事には驚きました。
天敵などから身を守り、生き延びる知恵なのでしょうね。