深海生物のメンダコをご存知ですか?
最近とても人気の可愛いタコの仲間です。
タコなので足は8本ありますが、普通のタコの様に自由には動かせないようです。
又、メンダコは墨を吐きません。
その他、深海生物であるためその生態はほとんど分かっていません。
今回は、そんな謎に満ちたメンダコの平均寿命にについて紹介します。
メンダコってどれくらい生きられるの?寿命は?
メンダコは陸揚げされてしまうと、飼育環境下では平均して約1週間位しか生きられません。
飼育下における世界最高記録は50日位で、日本の沼津深海水族館が記録しています。
最適環境下における生物の寿命は、例えば、哺乳類でいえば、心拍数の上限で決まるとの説があります。
しかし、残念なことにメンダコの心拍数のデータもなにもありません。
別の視点から寿命を考えてみます。
もともと単細胞生物には寿命のようなものはありませんでした。
元々なかったはずの寿命ができた理由というのは、まだはっきりとはわかっていませんが、環境の変化に種が対応するために進化をする必要があったのではないか、と言われています。
種が変化するためには、単細胞生物が多細胞生物に変化していったというのです。
深海の様に、環境の変化があまりない(過去の生物が多く生き残っている)ところや、天敵の少ない所では、進化の必要があまりないので、ひょっとしたら意外とメンダコの寿命は長いのかもしれません。
一般的に何を食べているかも寿命には関わってきます。
しかし、メンダコに関してはあまりにデータが少なく、常用食すらはっきりとはわかっていないのです。
飼育下でのエサに関しては、水族館ではエサにサクラエビなどを与えているようです。
サクラエビは通常水深2~300mほどで生息していて、メンダコと少し生息域が重なっていますが、野生でも食べているかは不明です。
まとめ
謎が多い深海生物・メンダコですが、その寿命は分かっていません。
しかし、深海の環境に近づけてあげると、少しずつですが飼育記録が伸びているので、環境変化が命に関わっている事は間違いなさそうです。
水族館の人気者メンダコの生態や寿命など様々なことが明らかになってくると、いつでも見る事が出来るようになるかもしれません。
その時を楽しみに待ちましょう。