クマムシという動物をご存じでしょうか。
少し前に歌ネタで人気を博した芸人にそういう名前の人たちがいましたが、その人達とは関係がありません。
もしかしたら、この動物を、「世界最強」なんていうフレーズと一緒に聞いたことがある人はいるかもしれません。
実は、この動物にはある習性があることから、そんなふうに言われることがあるんです。
というわけで今回は、そんな世界最強のクマムシがどういう動物なのか、そして、寿命などはどれくらいなのか、ということなどを合わせて紹介していきたいと思います。
クマムシってどんな生き物なの?
クマムシとは、緩歩動物の総称です。
サイズは50マイクロメートル~1.7ミリメートルくらいであると言われています。
その名称の由来は、見た目がずんぐりとしていて、どこかクマを彷彿とさせるものであるから、というように言われています。
そのため、英語名ではwater bearとも言われています。
そんなクマムシの最大の特徴は、乾眠という休眠状態に入ったとき、とんでもないほどの環境耐性を発揮するということです。
この状態に入ると、なんと150℃の高温から絶対零度の超低温の環境下でも、真空状態から7500気圧の超高圧状態でも、人ならば命を落としてしまうような高線量の放射線が飛び交う環境下でも、生存することができてしまうのです。
そのような環境にさらした後でも、通常の環境に戻して水を与えれば、再び動き出してしまうのです。
この環境耐性には、目をみはるものがありますよね。
クマムシの寿命は?
そんなクマムシですが、実は寿命は長くなく、平均して1ヶ月程度、長くても1年ほどです。
乾眠状態に入っていれば強い生物なのですが、実は普通の環境下ではデリケートな生物で、そこまで強いわけでは無いのです。
ただし、乾眠状態に入っていれば9年ほど生存した、というような記録もあるようです。
まとめ
乾眠という特殊な習性を持ったクマムシ。
その研究が進めば、もしかしたら私たちもそんな環境下で生活できる技術ができるかもしれませんね。