ユメナマコって知っていますか?
あまり馴染みの生物ではありません。
お笑コンビのユメナマコなら知っている方も多いかもしれませんが・・。
一般的なナマコは泳ぎませんが、ユメナマコはどうなのでしょう?
「ユメ」とついている以上、泳げるのかもしれません。
今回は深海生物・ユメナマコが泳ぐのか、その生態について紹介します。
ユメナマコが泳ぐ?その生態について
ユメナマコの外観は普通のナマコとは全く違います。
ナマコはほとんどが、底生で、潜行性のものですが、ユメナマコは透き通った体にワインレッドのような赤色をしていて、海で漂うように浮かんでいます。
口の後ろにある鰭を帆のように使って海流に乗って移動するそうです。
ユメナマコは泳ぐナマコとしても有名なのです。
そして泳ぎ方は、ふわふわ浮いているように動きます。
ナマコというようよりは、クラゲの仲間に見えます。
食性としては、海底表面の腐泥などをエサとしています。
口の周囲には、20本の触手があります。
捕まえてしまうと、組織が変化し、色は抜け落ち決してよい標本にはならないそうです。
エサを食べる時のみ海底に着地し、背面の鰭を前に向けて食べます。
時間は長くても1分くらいで、食事以外のその他の時間を遊泳して過ごすそうです。
卵は3.5mmと大型で、他の棘皮動物と同様に幼生時期には浮遊期を持っています。
深海動物に特徴的な、無数の発光器がユメナマコにもついています。
外皮に散在しており、これは強い機械的な刺激によって発光するそうです。
その外皮ですが、非常に脆弱で、すぐに剥がれ落ちてしまいます。
捕食者に対して、発光しながら落ちていく外皮は恰好の目くらましになっていると言われています。
棘皮動物は再生力が強いものが多いと知られており、ユメナマコも例外ではありません。
先ほどの落ちていった外皮は素早く再生を行う事ができます。
まとめ
ユメナマコは、泳ぐナマコでした。
ナマコの中では異端児ですね。
ただ、食性は他のナマコとあまり変わらないようです。
ユメナマコの優雅に漂う姿は、まるでナマコの中のお姫さまのようです。
きっと一目見れば、その美しい姿に魅せられる事でしょう。