なんと、その種類は1000種類以上いると言われています。クマムシという動物をご存じでしょうか。
クマムシとは、そのずんぐりとした見た目がクマに似ていると言うことから、そのような名前をつけられた水生生物です。
とは言っても、クマムシというのは特定の一つの動物を指しているというわけではなく、緩歩動物という動物の総称です。
そんなクマムシの生態と繁殖などについて、今回は見ていきたいと思います。
クマムシの生態
クマムシは先ほど言ったように、緩歩動物という動物の総称で、体長は0.1~2mm程度と非常に小さい動物です。
基本的には水生生物であり、周囲に水がない状況では活動することができません。
ですが、アンハイドロビオシスとも呼ばれている乾燥状態に入ると、環境適応能力がすさまじく高くなります。
例を挙げると、通常は体重の85%を占める水分が3%以下になった状態でも生存することができる、151℃から絶対零度までの温度変化に耐えることができる、真空状態でも生存することができる、といった耐性があります。
また、この休眠状態のまま長期間生存できる可能性がある、といった実験もされているようです。
クマムシの繁殖
そんなクマムシですが、繁殖に関してはまだ未解明な部分もあるものの、その方法は多様です。
雌雄がある種、もしくは雌のみで単為生殖できる種、雌雄同体の種が混在していて、私たちほ乳類のような一定の生殖方法に特定されていません。
また、雌のみで生殖できる種の中で稀に雄が生まれることもあるという不思議な特徴も持っています。
繁殖時期として、季節などが関係している場合はあまり見られておらず、自らが繁殖できる段階になったら産卵する、というような形態が多く見られます。
繁殖の形態としては、卵を生む形です。
卵や子供は元々の個体に比べると輪をかけて小さくなるので、非常に観察や飼育などは難しくなるようです。
まとめ
今だ、未解明な部分も多いクマムシ。
その生殖に関しても不思議な部分は多いようですね。