ユメナマコの事をご存知ですか?
あーあのお笑いコンビの、と思った方もいるかもしれませんが、今回は違います。
深海生物のユメナマコです。
全長最大25cm程度、深海400~5500m位に棲んでいます。
ナマコなので棘皮動物で、ウニとも親戚のようなものです。
果たしてこのユメナマコ、食べられるのでしょうか?
今回はユメナマコを食べてもいいのか、について紹介します。
ユメナマコが食用になるの?
ナマコが一般的には地味な存在であるのに、ユメナマコはとても幻想的な姿を見せてくれます。
どこが幻想的かと言えば、その泳ぐ姿と体の色でしょうか。
幼体時はピンク色ですが、大きくなるにつれてワインレッドの様な色になります。
体の比重が海とほとんど変わらないと言われているので、ふわふわ浮かんでいるような感じです。
ユメナマコはナマコに分類されていますが、パッと見は、ほとんどクラゲです。
分類もクラゲナマコ科で、やはりクラゲ系のようです。
ナマコは食材としては一般的で、中国では薬になるくらいですが、ホロチュリンと呼ばれる毒を持つ種類が多くいます。
生食ができる種類は、その量がとても少ないので大丈夫なのです。
多少の量であればほとんどの種類が熱を加えれば大丈夫ですが、なかにはそれでも毒が残るナマコもいるので注意が必要です。
このホロチュリンをどれくらい持っているのか、ユメナマコは分かっていません。
クラゲも食べる事ができますが、食べる事が出来るクラゲの種類は限られています。
クラゲで食用として認められているのは6種類です。
その他のクラゲは食用としては認められていません。
これらの事から推察するにきっと食べる事はできないのではないかと考えられます。
少なくともまだ誰も食べた事は無いようです。
まとめ
ユメナマコは食べられるかどうかは、不明です。
ただ、体の比重がほぼ海水と変わらないのであれば、きっと食べても美味しくないと考えられます。
他の深海生物でも食べる事ができるかどうか、不明なものは沢山います。
しかし、深海生物の中には食用でなくても、人によっては美味しく感じられるものもあるようです。
きっと、何でも食べてみるチャレンジャーが世の中にはいるので、いつかはっきりとした事が分かる時がくるでしょう。