クマムシという動物をご存じでしょうか。
もしかしたら、「世界最強の動物、クマムシ」というようなフレーズで耳にしたことがある方は多いかもしれません。
クマムシと言うくらいですから、なんだかクマのように大きな虫を想像してしまいますが、実は最大でも1.7mmほどの非常に小さな生物なのです。
見た目はずんぐりしているのですが、顕微鏡を使わなければ視認することもできないほど小さな動物なのです。
では、そんな小さな動物がどうして世界最強なんていう風に呼ばれているのでしょうか。
その理由について今回は紹介したいと思います。
また、そんな世界最強のクマムシに弱点はないのか、というところも合わせて紹介します。
クマムシが最強と言われる理由
クマムシが最強と言われる理由には、「乾眠」というものが関係あります。
この乾眠というものは、元々乾燥から身を守るための休眠状態のことを言います。
この状態の時には、通常は体の9割ほどを占める水分をなんと3%にまで絞り、極度の乾燥にも耐えることができるようになります。
それだけでもすごいのですが、実は、この状態の時には、放射線に被曝しても、絶対零度の超低温にさらされても、真空状態にさらされても、生存することができてしまうのです。
それにさらされた後でも、通常の状態に戻してから水をかければ、再び動き出すのです。
この環境耐性こそが、クマムシが世界最強と言われる理由なんですね。
弱点はないの?
こんな環境耐性を持っているクマムシ最大の弱点は、乾眠から覚めるためには、外部から水が与えられなければいけない、ということです。
つまり、自力で目覚めることはできないのです。
しかも、通常の状態では環境に対して非常にデリケートなので、環境耐性はむしろ弱い動物になってしまうということも弱点の一つとしてあげられるでしょう。
まとめ
世界最強とは言われるクマムシですが、盤石というわけではないようです。
でも、その環境耐性には目をみはるものがありますね。