透明の頭に丸い筒状の2つの目をもったデメニギス。

深海の中に住む生物になりますが、未だ謎が多く、その生態は判明しておりません。

デメニギスは、どのような生息地に住み、どのような餌を食べて、どのような生活をしているのでしょうか。

デメニギスの生態について

デメニギスは、水深400~800メートルに暮らす深海生物になります

暗い海の中で生活しておりますが、その時に役に立つのは、透明の頭の中にある2つの目になります。

実は、デメニギスの目は、ちょっと変わった方向を向いています。

私達が日常目にする魚の目は顔の中央あたりに配置され、まっすぐ前を向いたものが多く、それが普通であると思いがちですが、なぜか、デメニギスの目は上を向いており、通常の目のある位置にはありません

目があるべき位置に配置されている2つの黒い点は、ナーレと呼ばれる鼻の穴になります。

その鼻の上にある緑色の筒状のものが、デメニギスの目となっています。

ちなみに、デメニギスという名称は、その目から名づけられており、漢字では出目と書かれます。

通常の位置と違った場所にある2つの目は、深海の中に差す太陽の光を取り込み、焦点を当てる方法で周囲を見るという特徴を持っています

暗い深海の中でも、その性質のおかげで、自由に餌を獲ることができる上、かなり遠くのものを見ることができるという特徴を持っています。

ただ、視界は非常に狭く、目が向いている方向、いわゆる上方になりますが、上のものしか見られません。

なぜ、上のものしか見なくても生きていられるのか。

実は、デメニギスの餌は、デメニギスの上に住んでいるからです。

デメニギスが主に主食としているものは、クラゲや小さな魚になります

特に、クラゲは生物発光するため探しやすく、暗い深海の中で得る餌としては都合が良かったのでしょう。

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まとめ

デメニギスの透明の頭の中は何でできているのか。

頭の中はゼリー状の物質になります。

餌とするクラゲには毒を持ったものも少なくありませんが、このゼリー状の物質がその毒から頭を守っているのかもしれません。

まだまだ研究の余地があるデメニギス。

これから明らかになる情報を楽しみにしておきましょう。

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