透明の頭に丸い筒状の2つの目をもったデメニギス。
深海の中に住む生物になりますが、未だ謎が多く、その生態は判明しておりません。
デメニギスは、どのような生息地に住み、どのような餌を食べて、どのような生活をしているのでしょうか。
【デメニギス】
デメニギスの頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされている。
通常は眼を真上に向けており、
上方から差し込むわずかな光によってできる獲物の影を捉え、
捕食するものとみられている。 pic.twitter.com/68cyt5irE1— 世界が仰天ミステリー (@husigimystery) 2018年6月8日
デメニギスの生態について
デメニギスは、水深400~800メートルに暮らす深海生物になります。
暗い海の中で生活しておりますが、その時に役に立つのは、透明の頭の中にある2つの目になります。
実は、デメニギスの目は、ちょっと変わった方向を向いています。
私達が日常目にする魚の目は顔の中央あたりに配置され、まっすぐ前を向いたものが多く、それが普通であると思いがちですが、なぜか、デメニギスの目は上を向いており、通常の目のある位置にはありません。
目があるべき位置に配置されている2つの黒い点は、ナーレと呼ばれる鼻の穴になります。
その鼻の上にある緑色の筒状のものが、デメニギスの目となっています。
ちなみに、デメニギスという名称は、その目から名づけられており、漢字では出目と書かれます。
通常の位置と違った場所にある2つの目は、深海の中に差す太陽の光を取り込み、焦点を当てる方法で周囲を見るという特徴を持っています。
暗い深海の中でも、その性質のおかげで、自由に餌を獲ることができる上、かなり遠くのものを見ることができるという特徴を持っています。
ただ、視界は非常に狭く、目が向いている方向、いわゆる上方になりますが、上のものしか見られません。
なぜ、上のものしか見なくても生きていられるのか。
実は、デメニギスの餌は、デメニギスの上に住んでいるからです。
デメニギスが主に主食としているものは、クラゲや小さな魚になります。
特に、クラゲは生物発光するため探しやすく、暗い深海の中で得る餌としては都合が良かったのでしょう。
まとめ
デメニギスの透明の頭の中は何でできているのか。
頭の中はゼリー状の物質になります。
餌とするクラゲには毒を持ったものも少なくありませんが、このゼリー状の物質がその毒から頭を守っているのかもしれません。
まだまだ研究の余地があるデメニギス。
これから明らかになる情報を楽しみにしておきましょう。