透明な深海魚として話題のサルパ。
その幻想的な美しさから、アクアリウムで飼育したい!という方も多いのでは?
実は深海魚で透明なものは決して珍しくないのですが、なかでもサルパは種類が多く、知名度も高いです。
美しい見た目のせいもあって親しみやすいのでしょうか。
今回は、もしサルパを飼育するのなら、どんなことに気をつければいいのか調べてみました。
サルパってそもそも飼育できるの?
そもそも、サルパは飼育が可能なのでしょうか?
サルパをはじめとする深海魚は住んでいる水深が違いますし、地上に生きたまま浮上することが希少です。
水圧の関係で地上に適応できず、たとえうまく地上に輸送できたとしてもその後の環境次第で命を落としてしまうことも珍しくありません。
事実、水族館などで打ち上げられたり漁師さんの網に引っ掛かった深海魚を保護し飼育しようと試みていますが、その成功率は高いとは言えません。
サルパの飼育については、そういった事情もあり方法が確立されていないのが現状です。
サルパを生きたまま水槽に入れることがまず難しいでしょう。
しかし、不可能かどうかは実例が不足している分、明言はできません。
今回は一般的に言われている飼育するにあたっての注意点を、仲間であるホヤの飼育方法をもとにして触れておきたいと思います。
もしサルパを水槽で飼育するのなら、水槽に入れる水はもちろん海水になります。
この海水の管理が非常に厄介と言われており、サルパが飼育に向かない理由の一つです。
海水中の藻類やプランクトンをろ過しながら食べているため、ろ過器具が使えないのです。
そして大量の食事によって水槽内はあっと言う間にろ過されてしまうため、一日一回くらいの頻度で海水を換えなければなりません。
水温の急激な変化を起こさない様、少しずつ換えたり水温調節をしたりなどの対策を講じる必要があります。
餌について、基本的に与えすぎはNGです。
一度に与えすぎると餌が孔に詰まってしまう恐れがあるため、一日に何回かに分けて与えると良いと言われています。
まとめ
サルパの飼育は未だ確立されておらず、水族館などで飼育が試みられているレベルです。
その方法もオープンになっているわけではなく、個人がサルパを捕まえて飼育するとなると手探り状態に近いです。
今回は仲間であるホヤを参考にしましたが、サルパはホヤ以上に繊細な生き物ですので、飼育についてはホヤ以上に注意を払う必要があります。