海をのんびりと泳いでいるマンボウですが、この泳ぐスピードが遅い為か、定置網でも捕獲される事があります。
但し、絶対数が少ない為に、水揚げされる数はめったには無い様です。
ただ冷凍技術が向上している事もあって港から遠い地域でも販売されている事があります。
自家製マンボウの肝味噌和え。お酒のつまみに・・・ pic.twitter.com/OgEGZBGqrU
— 栗崎屋 (@kurizakiya) 2016年6月27日
マンボウの肝の食べ方
マンボウは非常に水分が多い身の為、一度水抜きと言う処理をしてから調理に入る方法が一般的です。
フライパンなどで身を炒ったりするのが簡単な様です。
マンボウの身は歯ごたえが一番楽しめるので、食感は魚と言うよりも貝や鳥肉と言った弾力がある歯ごたえです。
マンボウは身だけではなく腸も人気がある部位になっていて、焼き肉で言う所の「ミノ」に近い食感で美味しくいただけます。
当然ながら生では食べれませんから、炒め物にしたり、焼き物として食べるのがいいでしょう。
この腸は昔から日本人には食べられていて珍味として人気があります。
やはり、魚で一番味がいいのは肝の部分ではないでしょうか。
アンコウの肝やカワハギの肝等が魚の肝料理では有名ですが、その味をしのぐ美味しさがあると言われているのが、マンボウの肝です。
マンボウの肝はかなりの脂が乗っていて、濃厚な味わいになっているのが他の魚の肝とは違う様です。
マンボウの肝の食べ方としては、先ほどの水抜きした身と火を通した肝を合わせた肝和えが人気の食べ方の様です。
漁師さんの間では、船の上でマンボウをさばいて、手で裂いた身と生の肝を醤油と和えて食べるのが、一番美味しいと言う事です。
漁師の特権と言う事なのでしょうね。
マンボウの肝に寄生虫は?
マンボウの食べ方がある程度わかった事でしょう。
ただし、先ほど紹介した食べ方の中で注意しなければならないのが、生食なのです。
マンボウは皮膚表面の他に内臓、特に肝部分に寄生虫がかなりの高確率で居る事がわかっています。
この肝にいる寄生虫は「シュードテラノーパ」と呼ばれる物で、イトミミズの様な細長い形をしています。
マンボウの肝の中に確実に居るとわれているだけに、生で肝を食べた場合に体内に取り込まれる可能性が非常に高いです。
胃酸で融けてしまうのでは?と考える方もいるでしょうが、このシュードテラノーパは人間の胃壁や腸壁に侵入してきますので、消化される事はないと考えていた方がいいでしょう。
この寄生虫を取り込んでしまった場合には、蕁麻疹・吐き気・嘔吐・激しい腹痛に見舞われる事が多く食中毒と勘違いされやすいです。
この寄生虫を完全に取り除くには、内視鏡による摘出が一番です。
寄生虫に取り付かれたくない場合には、-20度の冷凍保存で24時間、又は確実に加熱する事で寄生虫は生存する事が出来なくなります。
マンボウの肝が販売されていた場合には、十分な加熱処理をしてから食べる事が重要になってきます。
肝以外でもマンボウは寄生虫の宝庫とも言われているだけに、食べる時は必ず加熱処理をすることで寄生虫による被害を避ける事が出来ます。
まとめ
マンボウの肝を食べ方や、寄生虫はどうするのか?について紹介してきました。
マンボウだけでなく、ほとんどの魚には寄生虫が住み着いていると言う事をまず知っておく事が大事です。
魚の肝等を食べる機会が合った場合には、必ず加熱処理がしてあるのかを確認しましょう。
加熱処理をしたからと言って、マンボウの味が落ちると言う事はまずありえませんからね。