マンボウを良く見て見ると、魚の様な鱗らしき物が見えませんよね。
本当にマンボウは鱗が存在しない魚なのでしょうか?
皮膚が非常に弱いと言われているマンボウですが、実は皮膚は弱くないのでは?とも言う方も大勢いるようです。
何が正解で何が間違っているのか分からないと言うのは、マンボウの生態が良く解明されていない為でしょう。
マンボウの皮膚は弱いのか?
マンボウの皮膚は本当に弱いのか?と疑問を持たれる方も多いでしょう。
それは、マンボウが最大でも3.3mと言う大きさまで成長するからだと考えられます。
サメなどの大型の物は皮膚は堅い印象がありますから、この辺りと比較されているのでしょう。
では、マンボウの皮膚は本当はどうなのでしょうか?
マンボウの皮膚表面には、魚のような鱗は存在していません。
魚を素手で触るとヌメヌメ感がありますが、マンボウはこのヌメヌメ感がうろこが存在しない分非常に多く全身を覆っているのです。
他の魚よりも分厚いヌメヌメ感がマンボウを包んでいるのです。
人がマンボウに触るとマンボウに人の手の後が残ると言うのは、人間の手の熱によってヌメヌメ感が薄くなってしまい直に皮膚に直接熱が伝わってしまう為に出来てしまうのです。
それに、マンボウのこのヌメヌメ感の中には寄生虫も多く存在していることから、皮膚が軽く傷ついただけでも、その寄生虫に傷口から感染してしまう事になります。
マンボウヌメヌメ感は病原体を体に入れないようにする為の、進化の過程で出来た機能だと考えられます。
このヌメヌメ感が少ないとすぐにマンボウの体内に寄生虫や病原体は入りこんでしまいます。
マンボウは人間に触られただけでも、皮膚にやけどを起こしてしまう事も多く、手の形が残ってしまう事で、病気になってしまう可能性も高いほど、皮膚は繊細なものとなっているのです。
マンボウの皮膚が弱いのに実は最強の皮膚とも言われるのはなぜ?
マンボウの皮膚表面は非常に弱く傷つきやすい物だと言う事が分かったと思います。
ではなぜ、一部ではマンボウの皮膚は最強とも言われるのか?という疑問が出てきます。
どうやらこれはマンボウが完全に成体になった時の話の様です。
3.3mになるマンボウの個体数は非常に少ないのが現状です。
その完全成体になったマンボウの皮膚は分厚く、かつ皮下組織には固い軟骨の層がある為に大型魚が捕食する事が困難と言う事のようです。
但し、これは完全成体の話であって、成長過程の1m~2m程度のマンボウは、天敵のアシカなどに捕食される事がしばしば有ります。
一部でのマンボウの皮膚はライフルの弾でさえも貫通出来ないと言われていますが、この表現はどこから撃った物なのかの説明がほとんど有りません。
どれだけマンボウの皮膚と皮下組織の強さを表す比喩的説明と思っておいた方が良さそうです。
最強の皮膚と言われるのはこの軟骨の組織が他の魚とは違う事を示しているに過ぎない為に、マンボウ独特の進化の現れだと考えた方がいいでしょう。
確かにあれだけゆっくり優雅に泳ぐ訳ですから、ある程度の防御構造を持っていると理解していた方がいいのかもしれません。
まとめ
マンボウの皮膚が弱いのか?などを紹介してきました。
何となく癒しの力が大きく感じるマンボウです。
見る限り、食物連鎖の中では上位層には入ってこない事は確実です。
皮膚の弱さ確実な事で、ちょっとしたキズが原因でと言う事も事例としては数多くあるようです。
また、ストレスにも非常に弱い体質と言う事も影響しているのかもしれません。
なかなかマンボウを素手で触る機会は無いと思います。
魚類は人間の体温では確実にヤケドを起こしますから、それはマンボウも同じ事です。
直接触る機会があった場合でも、何らかの対策をしてから触る方がいいかもしれませんね。