皆さんはオオグソクムシをご存知でしょうか?
近年、不思議で気持ち悪い、かわいい生き物として水族館の人気者になっています。
某水族館ではアルビノ(突然変異で色素のない個体)が人気を集めたり、また、ふるさと納税の返礼品として話題になったこともあります。
丸ごと入った煎餅が商品化されたり、調理して食べてみようと、試食チャレンジの会が開かれることもあります。
とにかく話題に事欠かない不思議な魅力のある生きものです。
オオグソクムシの生息地
オオグソクムシは房総半島から土佐湾にかけてや、台湾、日本海などの水深150メートルから600メートルまでの深海や大陸棚の砂泥の底に生息します。
深海に住む生き物ですから、自然のなかで人間の目に触れることはまずありませんが、底引き網やウナギの仕掛けに入り込んでしまうことがあり、網や仕掛けの中で魚を食べてしまうため、漁師には嫌われています。
オオグソクムシは、その生態は謎とされ、まだまだ分からないことがあります。
オオグソクムシは海の掃除屋と言われており、ヒトデや魚などの亡骸が沈んでくるのを待って食べる雑食の生き物です。
スナホリムシ科に属し、外敵から身を守るために砂に潜ります。
また、リラックスしているのか、身を守るためなのか、よく亡くなっているかのように仰向けになることがよくあります。
誤解されがちですが、オオグソクムシとオオグソクムシの倍の大きさのダイオウグソクムシは違う生きものです。
ダイオウグソクムシが何年も絶食して生き延びたことが話題になったこともありましたが、オオグソクムシは絶食しても、せいぜい1週間が限度です。
基本的には3日に1度、餌をあげるのが適切とされています。
家庭の水槽で飼う際、餌は刺身の見切り品などで良いでしょう。
まとめ
オオグソクムシ は、房総半島から土佐湾までの日本中陸部や台湾などの、水深150メートルから600メートルの深海に住み、グロテスクでかわいいと水族館で人気を集めていますが、まだまだその生態は謎だらけです。