4億5000年前からその姿を変えず現在まで生き延び、「生きた化石」として知られるオウムガイ。

日本では日常的に見る生き物ではなく、水族館などで鑑賞することがほとんどです。

このオウムガイ、世界のどのあたりに生息しているのでしょうか?

日本の近くには住んでいないのでしょうか?

現在のオウムガイを取り巻く環境とともに、オウムガイの主な生息地について解説していきたいと思います。

オウムガイ 生息地

オウムガイの主な生息地

オウムガイは北緯30度から南緯30度までの暖かい海、水深およそ300mから500mほどの海底付近に生息しています

昔は世界の海のあちこちでオウムガイの姿が見られ、オウムガイの生体や加工品などの流通もさかんに行われていましたが、近年は環境破壊や乱獲などによってめっきりその数が減ってしまい、現在は南太平洋やインド洋周辺、オーストラリア近海などで生息しているにとどまります

主な生息地のひとつであるフィリピンやパラオなどでは、オウムガイは食用となっており、地元の漁師たちからはごちそうとして来客などの際に振る舞われるなど、重宝されていました。

しかし、個体数の減少によって絶滅の心配も出てきており、2017年にはワシントン条約の規制リスト(附属書2)にオウムガイが掲載されました

これにより、現在はオウムガイの輸出に規制がかかるようになっています。

そのため、日本ではペットショップなどでオウムガイを購入するのも以前に比べて難しくなってしまいました。

現在ではネット上でもほとんど取り扱いがない状態です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

オウムガイの生息地は年々減少し、ついにワシントン条約によって輸入が難しくなってしまいました。

現在オウムガイを飼育・展示している水族館の一部では、オウムガイの繁殖を行っているところもあり、今のところ日本国内でも複数の水族館でオウムガイを見ることができますが、今後に関してはどうなるか未だ不透明な状況となっています。

飼育時のオウムガイの平均寿命がおよそ3年と短いこともあり、いつまでオウムガイが飼育できるか心配ではありますが、日本国内での繁殖が軌道に乗ることを祈るばかりですね。

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