水族館が結構話題となることが多い昨今。
水の中を優雅に泳ぐ魚さん達の姿を見てると、うっかり時間を忘れてしまいそうになりますね。
そんな中でも、深海コーナーにたまに設置してある、クラゲの癒しコーナーが人気ですよね。
光にあたって、ぼんやりと水中を漂うクラゲ達を見ているだけで確かに癒されます。
そして、そのクラゲの中でもまるで体のラインに沿って7色に光っているかの様なクラゲをご存知でしょうか?
その7色のネオンサインのように光って見えるクラゲは「クシクラゲ」という種類で、なんとクラゲと名前が付いている海洋生物なのに、クラゲではないのです。
ちなみに、傘みたいにほわほわしていて、毒性の触手が有り刺されると大変なことに成り兼ねないのが、一般に言うクラゲで「刺胞動物」に分類されています。
一方「クシクラゲ」は、繊毛が櫛(クシ)の様に成っていて、上記のクラゲの様な触手は持っていても毒は持っていません。
分類は、櫛が有るという事で「有櫛動物」になります。
クシクラゲの生息地はどの辺り?
一括りに深海生物なんて言われていますが、クシクラゲは一体普段は何処に居るのでしょうか?
その答えを調べてみました。
クシクラゲの生息している海は?
さて、深海コーナーの癒し度の1、2を争うクシクラゲ。
一体どこの海で生息しているのでしょうか?
その答えは・・・実は世界中の海に居たりします。
調べてみますと、熱帯から極地地方までなんて出てきます。
生物の起源の説でもよく登場するほど昔から生きている種なので、きっと海流等の様々な要因で色々な場所に散らばったのではないでしょうか。
そんな色々な場所にいるというクシクラゲの種類の中でも「カブトクラゲ」は、日本各地の沿岸域でよく目撃されています。
他には「オビクラゲ」や「チョウクラゲ」は、熱帯の海に分布されているようです。
クシクラゲはどれぐらいの水深に居るの?
何度も「深海」と言っているのだから深海でしょう?と思われますが、実は沿岸にも出現します。
深海と呼ばれるのは、簡単に言えば太陽光の届かない深さの海の事です。
クシクラゲの中には地底に張り付いて生活している「コトクラゲ」等も居ますが、海流を泳いでいる種類は浅瀬の方にもやって来る様です。
しかし、海流を泳ぐ「ウリクラゲ」や「カブトクラゲ」等は水深1000メートルでも発見されており、本当に幅広い生態系と思われます。
まとめ
動物種のご先祖様かと騒がれてもいる「クシクラゲ」。
そんな遥かな時代から生態を変えずに存在していて、しかもあらゆる地域や深さで生息出来る。
それなのに、人の手にかかってしまうと果敢なかったりで、結局まだまだ謎に包まれているのです。
クシクラゲは、ライトアップされて癒してくれるのに、謎が中々解明されていなかったりで、増々魅了させてくれる存在で、視界的にも知識的にも目が離せませんね。