コンゴウアナゴとは、水深365m~620mに分布している深海魚です。
主な生息範囲は、500m~1800mと考えられています。
これまでには、日本近海を含む西部太平洋と南アフリカおよび大西洋にいると報告されています。
コンゴウアナゴはウナギのように円筒状に長くて、表面は粘液質でぬるぬるしています。
最大で最長60cm程度まで成長し、体色は灰色から褐色です。
口先はとがっておらず、頭部は丸みを帯びていることが最大の特徴です。
特に口は小さく、口元の後端は目の位置よりも前にあり、歯は臼歯状で、鱗は小さく皮膚に埋もれています。
脊髄は尾鰭と連続していて、臀鰭は体の後半部分から起始しています。
こんなコンゴウアナゴの学名とは一体なんなのでしょうか。
今年もゆきました深海展。オンデンザメと写真を撮りました。コンゴウアナゴはサメに飲まれても胃の中で生きていて内臓を食い尽くすそうです。楽しかったです。 pic.twitter.com/qJsfttG7aU
— ナミキモエ (@vehiclemedium) 2017年8月24日
コンゴウアナゴの学名とは?
コンゴウアナゴの学名は、Simenchelys parasiticaとなります。
コンゴウアナゴはウナギ目ホラアナゴ科に属する魚類の一種です。
水深200m以深の海底で底生生活を普段は行っていて、腐肉食性の深海魚であります。
コンゴウアナゴが所属するホラアナゴ科は3つの亜科に細分されており、そのうちのコンゴウアナゴ亜科は、本種のみが含まれる単型となっています。
コンゴウアナゴは腐肉食性の魚類として知られていますが、亡骸や弱った生物などを主に餌としているそうです。
海底に沈降した大型生物の亡骸に群がって、時には内部にまでも潜り込む習性をもちます。
漁獲されたカレイ目などの胎内に見出されたことから、当初は寄生性の魚と考えられていて、parasiticaという種小名が与えられたとしています。
まとめ
200m以下の海にはいくら魚好きのダイバーでも潜ることは不可能です。
ですから、主な生息範囲が500m~1800mのコンゴウアナゴは直接海底を泳いでいる姿というのは見ることはできないでしょう。
深海魚は直接みることはできないけど実物を見てみたいというのであれば、水族館に行けば目でみることができるのでとでも身近に感じることができます。
海底何百mも下で生活している深海魚の生態というのはとても興味が湧くものですね。