マンボウは平べったい体で大海原を泳いで生活しています。
その行動範囲も広く、また海面から深度800mまでと言う深海までいける潜水能力が備わっている、不思議な魚です。
深く潜るには、それなりの泳力がなければたどり着けない深さです。
では、マンボウの泳ぎ方や速度はどれくらい有るのでしょう。
マンボウの泳ぎ方では小回りの効く動きができるのか?
マンボウは他の魚と違った形と言う事は、分かっています。
平たい体に上下に突き出ているヒレが2本有るのが、マンボウの体の特徴になります。
この上下に突き出たヒレは、背びれと臀ヒレ(しりヒレ)と呼ばれる物です。
マンボウには尾ヒレがない為に、この背ビレと臀ヒレを動かして前に進む事になります。
泳ぎ方としては背ビレと臀ヒレは同じ方向に同時に動きます。
マンボウを横にするとまるで、鳥が羽ばたいている様にも見えます。
横になって進んだ方が早く進める様な気もするのですが、平べったい体を縦にして泳ぎますから、非常にバランスの悪い泳ぎ方のように見えます。
またマンボウの後部にヒラヒラした物が付いていますが、これは背びれが変化した物と言われています。
後ろのヒラヒラは実は舵ヒレと言われており、方向を変える時には、この舵ヒレを動かして方向を変えるのです。
ただし、マンボウは他の魚のように体をくねらせる事が出来ない為に急激な方向転換は難しい事になります。
他の魚がモーターボートなら、マンボウは大型タンカーと言った所でしょうか。
しかし、マンボウはフグの仲間と言う事もあって、かなり小回りが効く魚とも言われています。
小さい魚の様な急転回も実際のマンボウはできるようです。
一見泳ぎが下手な様に思われがちですが、あの大きさからは考えられないほどの動きをする事もある様です。
この動きを可能にしているのは、背ビレと臀ヒレの動かし方で方向転換も効くのでしょう。
マンボウの泳ぐ速さはいったい何キロなのか!?
マンボウは泳ぎが下手と言う魚の部類に入れられています。
確かに上下のヒレを鳥のように羽ばたかせて泳ぎます。
その事から非常にバランスが悪い泳ぎ方のように見えてしまいます。
泳ぐ速度も、のんびり海を泳いでいるイメージがある為か、それほど速く泳ぐ事ができないと言う事を決めつけていた感じがうかがえます。
確かに海をゆっくり泳いでいる時には時速2kmとも言われています。
これは川魚のコイよりも遅い事になります。
コイは時速2.5kmで泳いでいますので、それよりも遅い事になります。
但し、全ての場面でこの速度が全速力と言う訳ではありません。
そうなるとマンボウの最高速度はどのくらいでるのか?と言う事が気になります。
この最高速度を出す時は、餌を捕食する時や敵から逃げる時等の様です。
その最高速度は、時速12km以上を出す事が出来るのです。
人間の最高記録でも時速9kmなので、マンボウはかなり早く泳ぐ事が出来るようです。
まとめ
マンボウの泳ぎ方や泳ぐスピードについて紹介してきました。
マンボウは確かに不思議な魚です。
あのような体でも意外と小回りが効く泳ぎ方ができるなんて思いもよりませんからね。
それに泳ぐスピードが最高で12キロ以上も出せるとはこちらも見た目とは違います。
マンボウは見た目以上に動きや速度は意外と俊敏と言う事です。
見た目で判断してはいけないと言う事でしょうね。