深海魚ギンザメ。
その種類がどれくらいいるか、みなさんご存じですか?
ギンザメと一言にいっても、実際は想像を上回る種類が存在するのです。
ギンザメは何種類発見されているの?代表的なギンザメはどれ?など、ギンザメの多様性について迫ってみましょう。
ギンザメの種類、その驚きの数は?
ギンザメはサメ類から派生した生物だと言われています。
しかし、それは古代魚レベルの話で、現在の分類ではサメの仲間ではありません。
サメと祖を同じくする古代魚がいて、その途中で分岐した、というべきでしょうか。
どちらかと言えば、身体の作りなどはエイに似ています。
さて、ギンザメは主に北海道や東シナ海といった地域に生息していますが、いまだにその生態は謎に包まれている部分も少なくありません。
日本近海では11種類のギンザメが確認されていて、世界規模で見れば現在判明しているだけで約40種類。
しかしその名称は?具体的にどんな種類がいるの?となるとマイナーなものが多いのが現状です。
今回は約40種類いるギンザメの仲間から、いくつかをピックアップしてご紹介しましょう。
ギンザメ
オーソドックスなギンザメは、末端にいくほど細く長く延びている尻びれと、高い背びれが特徴です。
別名ウサギザメとも呼ばれています。
あまり食べられる機会は多くありませんが、練り物の原料などになる場合があります。
高級食材、というよりは廉価品といった扱いを受けるそうです。
テングギンザメ
ギンザメのなかでも特徴的な見た目をもっているのがテングギンザメです。
天狗に似た長い鼻のインパクトが強烈です。
テングギンザメの体長はやや大きく、大きいもので1.5mほど。
平均1mと言われるギンザメのなかでは大きい種類と言えるでしょう。
ムラサキギンザメ
紫っぽい体色からその名前がついたムラサキギンザメ。
東北沖の太平洋やハワイ沖に生息しており、水深1000mあたりにいるそうです。
シャープな身体のラインが印象的で、その体躯を最大限生かした泳ぎが特徴です。
すさまじい速度で水中を泳ぐ姿はまるで空を飛んでいるようです。
まとめ
サメの種類は約500、エイで約500~600種類……と考えるとギンザメの種類は少ないのでは?と思うかもしれません。
しかし深海魚であるギンザメはなかなか海上には現れず、その分解明されていない部分も多い生き物です。
まだまだ発見されていないギンザメがいるかもしれないのです。
ロマンですね!