イバラカンザシという生き物を知っていますか?
英名を「クリスマスツリー・ワーム」と言います。
体長がおよそ5センチほどのまるで飾り付けされたクリスマスツリーのように、色とりどりの色をしている美しい生き物なのです。
今回はそんなイバラカンザシについてお話ししていこうと思います。
イバラカンザシの生態とは!?いったい何者!?
イバラカンザシとはゴカイの仲間になります。
ゴカイって見たことがありますか?
よく釣りの餌になるものです。
私はよく釣りでゴカイを使うのですが、正直ゴカイって見た目はムカデのようでキモチワルイ・・・(ごめんなさい!)
そんなゴカイとイバラカンザシが同じ仲間なんて信じられないのですが、棲官という定住する為に必要となる管をサンゴなどに埋め込んで定住するのです。
この棲官があることがゴカイとの共通点であり、またこの棲官が石灰質で出来ているというのも共通点なのです。
この棲管、年間におよそ0.6ミリ成長しますので、この棲管を測ることで年齢を知ることが出来るのです。
イバラカンザシ、どこに何があるのかが分かりにくいのですが、頭部にある2本の傘のようなものがサイカンと呼ばれる人間でいう手のようなもので、このサイカンを使い餌を水中で捕らえて(主にプランクトンなのでサイカンにくっつくものを食べています)自分の口まで運ぶのです。
そうそう、このサイカン、呼吸にも使われます。
サイカンって皆さんから見てほとんどの部分(らせん状になっている色のついた美しい部分)なんですが、いろんな役割を担っているんですね。
住んでいる地域は、日本では本州中部以南の暖かい地域に生息しています。
もし、飼育したいとなれば温度の管理をしっかりしなくてはいけませんよ。
まとめ
イバラカンザシ、見た目からして本当に美しい。
環境が整えば、数十年生きる個体もいるようです。
先ほど述べましたサイカンに触れますと一瞬で小さく縮まります。
こんなにカラフルな色をしているのには、敵から身を隠すため。
いわゆるカモフラージュ作戦です。
そして敵が来ると身を小さくする。
美しく観賞用みたいですが、しっかり生きているんですよ。