この世界には、色々な赤ちゃんの生まれ方がありますよね。
人間のようにお腹から赤ちゃんとして生まれるもの、卵で生まれるもの、種類によって様々です。
そんな中でも、少し珍しい種族がいます。
サメです。
サメは種族によって卵でも、赤ちゃんでも産み落とすことがあるのです。
ナヌカザメの産卵方法とは、どんなもの?
先述しましたが、サメの繁殖方法は卵生、卵胎生、胎生と様々に富んでいます。
卵生とは、そのまま卵として産み落とします。ネコザメやナヌカザメです。
卵胎生とは、母親の胎内で卵を産卵し、孵ってから外に出ます。シロワニやオナガザメです。
胎生とは、母親の体の中である程度成長し生まれてくるものです。メジロザメなどです。
その中で、ナヌカザメの卵はとても素敵です。
昔の人は人魚の財布とも言っていました。
このナヌカザメは北西太平洋沿岸の水深90~200mの岩場に生息しているサメで、体は大きく最大で1.4mにもなり、大きな口を持っています。
威嚇のために水を飲み込みフグのように膨らんだりすることもできます。
非常に食欲旺盛で、魚はもちろん、甲殻類や、時には共食いもします。
名前の由来とされているのが、生命力が強く陸にあげても七日生きるサメで七日鮫といわれているという説があり
ますが、外見的特徴でそのようなイメージでつけられた、という線が濃厚です。
性格も、おとなし目で飼育環境によっては人に慣れることもありますし、水族館では繁殖も成功させています。
ナヌカザメは特に繁殖期間はなく、一年を通して産卵しますので季節は時には決まっていないそうです。
比較的多産だと考えらていて、卵巣には様々な発達段階の多数の卵子が存在します。
卵巣は右のみが機能し、輸卵管は左右が機能します。
1本の輸卵管につき1個の卵が生産されます。
一度に2個の卵を産み、数年オスと接触しなかったメスでも産卵することができるため、精子を蓄えられると
考えられています。
卵の形も独特で、プラステックのような質感で、産んで時間がたってない状態ですと丸い玉が見えます。
卵ですので海流に流されないように、ハープ形状にになった卵の両端に蔓のようなものがあり、海藻などに固定さ
せるようになっています。
時折、海流に流されて、陸に上がったものを昔の人は人魚の財布と言っていました。
そして、この卵の中で、ナヌカザメの子供は1年かけて成長して、孵ります。
まとめ
サメは本当に色々な繁殖方法がありますね。
そして、時々水族館でも見ることができるナヌカザメ。
産卵も数年オスと接触しなくても産卵できる場合があったり、その卵も独特な質感や形で昔から知られていたんですね。
一度、機会がありましたら、赤ちゃんのナヌカザメを見てみたいものです。