忙しい世の中を生きる現代人として癒しを求めてるのか・・・。

昨今の水族館では、イルカやペンギンはどちらかと言えば子供さんに人気コーナー。

そして大人たちには疲れた心の癒しにと、クラゲにライトを当てたムーディーなコーナーが人気のようですね。

そして、昔は精々金魚鉢イメージだった水生の動植物の飼育も、大き目な水槽等も身近に手に届くようになり、趣味としても大分確立されてきましたね。

そんな中、水族館ではなく自分でクラゲを飼育して癒されたいと思う人も多いかと思われます。

特に最近話題の~虹色に光るクラゲ~で注目を浴びている「クシクラゲ」。

自宅などで観賞出来るのなら、是非とも観賞したいと思いますよね。

実際、個人で飼育するにはどうなのか、調べてみることにしました。

クシクラゲ 飼育

クシクラゲは飼育できるの?

とりあえず、あちこち調べてみたところ・・・なんと「難易度は高め」な様子。

一般でいうクラゲは刺胞動物、先述の「クシクラゲ」は有櫛動物と分けられていまして、クラゲと名は付いていますが実はよく言う「クラゲ」とは生態系から違う生物だったりします。

しかし、いくつか調べて行くと、クラゲ飼育は傘みたいな姿が目印な刺胞動物のクラゲの記事が目立っていました。

入手法と水槽の準備

一般クラゲ(刺胞動物)とクシクラゲ(有櫛動物)では、生態は違うと言っても「同じ環境の海」に一緒に生息しているのだから、水槽内の設定は参考になるかも?と先に一般クラゲも同様に勉強してみました。

まずはクラゲの飼育にあたっての第一関門。

デリケート体質で、捕獲するには大変であるという所。

体の95パーセント以上水分で出来ているゼラチン体質なため、実際の海で捕獲となると大き目の桶やバケツなどで、海水ごと捕らえなければ体が壊れてしまうという繊細さ

しかし、お店やネットショッピングで購買可能なようで、全てが自己責任というオチが怖い人や、初心者の方は買うことの選択肢がいいですね。

500円から1000円程度(希少の場合はもっと高いですが)で販売されています

そしてお迎えする水槽ですが、クラゲブームのお陰か「クラゲ専用水槽」なるものが販売されています。

普通の鑑賞用のお魚を飼っている人たちですら、楽々飼育出来ないとの噂のクラゲなので、ここはクラゲ専用に頼った方が無難かと思われます。

しかしクラゲ専用と言っても、フィルターに巻き込まれたり、エアーポンプの気泡で傷ついたり等の事故が多々有るようです。

ですので、水槽内に接している場所を優しく覆う、もしくは囲う等して存分に気を付けてあげて下さいね。

水流は、無くても強すぎてもクラゲが弱ってしまいますので、その辺りも注意点です。

少し高めのモノが多いですが、クライゼル水槽と呼ばれる回転式水槽がおススメです。

タイヤ型の枠を両側からガラスで挟んで、内側が水槽になっている感じの水槽です(分かりにくくてすみません・・・)。

その円に沿って回るように水流が起きるので、四角い水槽で水流を起こすよりはクラゲにとっても負担が少ないと思われますよ。

水質について

そして、海に棲んでいるので、当然ながら海水を用意しなくてはいけません。

しかも超が付く水分体質なので、水槽の中の水質がもろにクラゲの生命に関わってきてしまいます。

綺麗な海水は、自然界でも沖合まで行かなくては安心できないので、ここは人工海水という塩を使うといいでしょう

しかし、水道水に人工海水を混ぜる訳にはいきません。

健康ブームなどで私たち人間ですら、カルキの混ざった水道水を直接飲まずに浄水器にかけたりしますよね?

ペットショップ等で、カルキ抜きの商品があるのでそれを使って真水にします。

その真水に、きちんと適量を人工海水と混ぜて、しばらく置いて安定させて出来上がりです。

数値は1.024前後のもようです。

水替えの頻度も、他の水生動物より神経質にならざるを得ません。

なにせ水分で出来ている生命体ですので・・・最低でも3日に一度は3分の1程度は換えてあげましょう。

そして、もう一つ水質管理に含まれますが、適温を保つ事。

これはクラゲ然り、生きとし生ける生物全てに関係ありますよね。

クラゲ推奨温度は「18℃~25℃」ぐらいです

水槽用クーラーも、最近は手頃な商品が出回っていますので、温度管理も怠らないようにしてあげて下さいね。

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餌について

一般クラゲもクシクラゲも、基本プランクトン類を食べています

クラゲのご飯で調べていると「ブラインシュリンプ(アルテミア)」が筆頭に出てきます。

ブラインシュリンプは、稚魚の餌としても有名ですので手に入りやすいです。

アルテミアという小型の甲殻類の卵が乾燥されている状態で売られているので、孵化させて与えます。

孵化のさせ方は皿式が推奨されています。

孵化させたブラインシュリンプを、スポイトでクラゲの前に落としてあげれば食べてくれます。

与えすぎると水槽内が汚れやすくなるので、その点は注意して下さい。

ブラインシュリンプだけですと、簡単に言えば「栄養が偏る」状態になります。

ですので、冷凍餌のプランクトンも与えてあげて下さい。

こちらは、数種類ストックがあると、尚いいかと思われます。

他にも、どうしても時間や手間が取れないときは、クラゲ用の人口飼料も売られています。

ただし、人口で作られているので栄養面では抜群なのですが、味か何かわかりませんが意外と食べてくれなかったり・・・もあるんだそうです。

食べさせ過ぎは飼育側の配慮によりますが、食べてくれない時は色々試してあげて下さい。

クシクラゲを飼育するにあたって

さて、多分この辺りまでは、一般クラゲもクシクラゲも変わらないはずです。

なぜ、断定して書かないかというとクシクラゲの飼育の情報は、一般的なクラゲに比べてかなり少ないのです・・・。

そしてクシクラゲを飼育するという事で、実際に飼育用に販売されている種類は「ウリクラゲ」「カブトクラゲ」そしてカブトクラゲと同目の「チョウクラゲ」がメインの様です

他のクシクラゲは、入手自体が困難過ぎると思われます。

カブトクラゲや、同じカブトクラゲ目のチョウクラゲは、上述の飼育方法で大丈夫です。

では、ウリクラゲは?となりますよね。

ウリクラゲの場合は、ご飯が一番ネックになります。

ウリクラゲは、実は何と!同じクシクラゲを餌としているクラゲだったのです。

見た目はぽわ~んと浮いてるかの姿ですが、こそ~っと近付いたかと思えば、いきなりバクっと丸呑みします。

飼育上で餌として与えられているのは、大体がカブトクラゲです。

生きたクシクラゲを与えていないと、小さくなっていってしまうそうです。

実際ウリクラゲを飼われていて、海に餌用のカブトクラゲを捕獲しに行く方もいる様です。

クラゲが捕獲できる環境に居ないと、ウリクラゲは難しいかもしれませんね。

ウリクラゲを展示している水族館でも、餌(カブトクラゲ)の確保が難しい時もあるそうです。

ウリクラゲは、このような理由も有り言わずもがなですが、カブトクラゲも他の水生動物とは混泳はしないで下さい。

特に、魚と一緒に入れてしまうと、水槽内なのにいきなり行方不明になる可能大です。

そしてお魚のお腹は膨れているという事態に成り兼ねません。

ウリクラゲのみ、カブトクラゲのみの様に、単体で飼育してあげて下さいね

まとめ

こうしてまとめてみますと、確かに普通に鑑賞魚などをお迎えするよりは、手間暇がかかりそうですね。

本職の水族館の飼育係の方達ですら「日々発見!」の様におっしゃってたりしますので、個人で飼育する場合はもっと大変かと想像ができます。

ですが、なんとか環境を整えることが出来れば、お返しにその手間分以上の相当な癒しを与えてくれそうですよね。

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