日本の海ですと、お盆過ぎはクラゲが大量に発生するから泳ぎに行くのはお盆前まで・・・なんて言われたことがあるのではないでしょうか?

なぜ、クラゲが出る事がダメなのかと言いますと・・・。

クラゲには触手の中に刺胞という毒針の様な細胞を持っているため、クラゲに触ってしまうと反射的に毒を放たれてしまう訳です

その状態の事を「クラゲに刺された」と言う訳です。

気を付けようにもクラゲは無色透明なため、気が付きにくかったりします。

ところで、このクラゲの中でも実は全く無害なクラゲも居るので、無色透明がプカプカ浮いているからとしても、海に入っても大丈夫な種類も居るのです。

では、その種類とは・・・?

毒のないクラゲはクシクラゲ

クラゲの中でも刺されると、酷い痛みとミミズ腫れの症状が出るアンドンクラゲ等は、注意が必要です。

しかし、同じようにお盆の頃に見かける、「ウリクラゲ」や「カブトクラゲ」の様に毒性を持たないクラゲも居るのです。

正確には、ウリクラゲやカブトクラゲの様に毒性を持っていないクラゲは「クシクラゲ」に分類されています

そして、上記のアンドンクラゲの様な刺すことが出来るクラゲは「刺胞動物」と言われ、クシクラゲは「有櫛動物」とされています

刺胞動物と有櫛動物は見かけは無色透明なので、90パーセント以上水分で出来ていて・・・と、とてもよく似ているのですが、実は全く違う生物だったりします。

その決定的な違いの一つが、刺胞と呼ばれる毒を持っているか・持っていないかです

刺胞動物である一般的に言われるクラゲには、獲物を捕らえたり身を守るために、痺れさせる為の毒を触手の中に持っています。

有櫛動物は触手はあっても、その触手を放って獲物を絡め取って捕食をするだけで、毒は持っていないのです。

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まとめ

何十年も前だと、海水浴で刺されるから気を付けて!程度の認識だったクラゲ。

今では、水族館等でコーナーが設置されてしまう程クラゲの認識は変わってきているみたいですね。

クシクラゲは、水族館等で光をあてられると、櫛板と呼ばれる体毛に反射した光は虹色に光ります。

一般で言うクラゲとはまた違う美しい姿を見せてくれて、尚且つ毒性も無いんです。

クラゲとは違うけどクラゲの名前を持つこの不思議なクシクラゲは、海で出会っても安全なのでダイビング等で出会ったら堪能してみて下さいね。

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