海で暮らす生き物といって思い浮かべるのはどのような生き物でしょうか?

お寿司の定番であるマグロや鑑賞に適した美しい熱帯魚、色とりどりのサンゴなど、人によって様々な答えがあるかと思います。

しかし、皆様が想像しているよりも更に深い「深海」と呼ばれる場所には多くの生物が住んでおります。

その中で「クロアンコウ」という深海魚がいることを聞いたことがありますでしょうか?

今回は深海魚「クロアンコウ」の生態についてご紹介します。

深海魚「クロアンコウ」とは

2014年11月にアメリカのカリフォルニア州にある、モントレー湾海底渓谷あたりを無人深海探査ロボット(ROV)にて探索中、水深600mあたりのところで泳ぐ姿を初めて確認されたクロアンコウ

クロアンコウは、アンコウ目チョウチンアンコウ上科クロアンコウ科の深海魚で、英名では「ブラック・シーデビル」と呼ばれています。

意味は「黒い海の悪魔」!

基本的にアンコウといえば怖い見た目をしていると思いますが、クロアンコウは更に上を行く品種。

その名にふさわしいほどの凶悪な見た目は、まさにゲームの「ラスボス」感を漂わせています・・!

クロアンコウはチョウチンアンコウと同じく泳ぐことが苦手であるため、発達した頭の「イリシウム」と呼ばれる釣竿を効果的に用いて、餌を呼び寄せます。

この釣竿の先を「エスカ」と言い、エスカには発光するバクテリアがいるために光るという仕組みになっているのです。

しかし、このイリシウムを持っているのはメスのみで、オスは小魚ほどの大きさしかなく、一匹では生きていくことができません。

そのため、メスに寄生し栄養分をもらう代わりにオスは精子を提供するという生殖システムができているようです

Sponsored Link

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は深海魚「クロアンコウ」の生態についてまとめてみました。

クロアンコウはチョウチンアンコウの仲間で「ブラック・シーデビル」と呼ばれており凶悪な見た目をしています。

メスはチョウチンアンコウには必ず見られる「イシリウム」を使い、餌を誘き寄せますが、オスにはイシリウムがないためメスに寄生することで生きているということがわかりました。

Sponsored Link