釣り人が釣って食べると言われるヌタウナギ。
深海で住む生物が、なぜ浅瀬で釣ることができるのでしょうか。
ヌタウナギの生息地について、調べてみたいと思います。
ヌタウナギの生息地はどこ?
ヌタウナギは、世界中には70種類ものヌタウナギが存在しております。
ほとんどのヌタウナギが深海で生息しておりますが、日本近郊で捕獲できるヌタウナギは、水深5~200メートルという比較的浅瀬で捕獲されるヌタウナギになります。
日本においては、古くからヌタウナギを捕獲する習慣があり、秋田県や山形県等では、ヌタウナギを焼いて食べる、また、内臓を取り出した後、天日干ししたものを火であぶって食べる等の食習慣があります。
日本でも古い歴史を持つヌタウナギですが、実は、シーラカンス同様、生きた化石と言われるグループに分類される深海生物となっております。
脊椎動物の起源、進化を研究する上では、最も重要な深海生物と言っても過言ではありません。
ちなみに、日本では、青森県から長崎県まで、日本海、及び東シナ海沿岸、また、福島県から土佐湾までの太平洋沿岸、沖縄舟状海盆に生息していることが判明しております。
お隣の国、韓国では、朝鮮半島に生息しているヌタウナギを捕獲し、コチュジャンベースのピリ辛炒めや唐揚げ等の食材として活用する食習慣があります。
中でも、釜山では、ヌタウナギを扱う専門店があり、アメリカから輸入しているほどの人気だそうです。
クセのないさっぱりとしたヌタウナギに辛味を加えた庶民の食べ物コムジャンオほか、にんにくで炒めたコムジャンオ・ポックン等があります。
また、ヌタウナギの革はイールスキンとして、財布、バッグ等に加工され販売されています。
販売先は韓国だけでなく、アメリカ、イタリア等で人気を博しているとのことです。
まとめ
無顎口上綱ヌタウナギ綱ヌタウナギ目ヌタウナギ科ヌタウナギ亜科ヌタウナギ属に分類されるヌタウナギ。
秋田県、新潟県、福島県で捕獲されることが多いとされておりますが、日本全域で見ることができます。
興味のある方は、大量に釣れているポイントを探し、釣り糸を垂らしてみてはいかがでしょうか。