千葉県で迎えた潮干狩りのシーズンに、突如発生したウミグモによる被害、それは名産のアサリに寄生したウミグモがもたらしたものであることが判明。
見た目はまさにクモそのものなので、寄生したアサリを食べたいとは思いませんよね。
それもアサリ産地の人にとってはとても厄介なウミグモの存在、今回はそんなウミグモからアサリを守るための駆除方法についてまとめていきたいと思います!
ウミグモの駆除には何が最適?
ウミグモはアサリやマテ貝、シオフキ貝などの主に二枚貝に寄生する節足動物の仲間で、貝の中でその体液を吸って成長し体長は小さいもので1mm程にまで貝の中で成長するのです。
毒性はなく、また産卵も貝の外へ出て行うのでアサリに入ってしまっていても人体に影響があるわけでもありません。
とはいえ、あまり気持ちの良いものではありませんよね。
実際、ウミグモによるアサリへの甚大な影響を受けてしまった千葉県では対策委員会を発足し次のような駆除を行いました。
それが『マコガレイ放流大作戦』です。
対策委員会はウミグモの生態を調査し、マコガレイやクロダイがウミグモを食べてくれることが分かり、千葉県は海にマコガレイを放流し、ウミグモの駆除に乗り出したのです。
また貝から出たウミグモを網で捕獲することにも成功した千葉県の対策委員会はもっとウミグモについての生態調査を行うということでした。
と言うのも、ウミグモの生態に関する記述は少なく、また種類も日本だけで100種類は存在することからまだその生態については謎が多いのです。
しかし、幼生の間だけ貝の中に寄生し、毒性はなく、仮にウミグモを食べてしまったとしても今のところ人多への影響は確認されていないということ、これは更なる生態調査が必要ですね。
対策委員会の担当者も『生態がもう少し分かれば抜本的な対策ができる』と語っていました。
まとめ
今回は海の中で幼生のころに貝などに寄生して成長をするウミグモについてその駆除方法はないのかをまとめてみました。
過去に起こったウミグモによるアサリへの被害は産地の人にとっては大きな打撃、ウミグモの駆除に乗り出し、生態が詳しく判明していない中、マコガレイを放流してマコガレイにウミグモを食べてもらうことを実施。
人体に害がないとはいえその見た目がクモなだけにあまり気持ちの良いものではありませんが、ウミグモも生きるためなので、まずはその生態がもう少し詳しく判明するといいですね。