ハナガサクラゲとは笠に赤い花飾りをつけた「花笠」みたいな姿で美しいというのが、名前の由来になったクラゲです。
けれど、エサの食べ方はクリオネ並みに豪快です。
コイル状に気が付かない程度についていた触手が延びるのです。
その餌というのは主にプランクトンを食しますが、ブラインシュリンプと呼ばれる一種のエビの幼生を孵化させて与えます。
冷凍もあるのですが、やはり生きたものの方が好んで食べるようです。
そんなハナガサクラゲを飼育することは可能なのでしょうか?
ハナガサクラゲ飼育方法について
クラゲの飼育する際にはまず、遊泳性と非遊泳性がいるということに注意します。
遊泳性のクラゲが一般的です。
遊泳性のクラゲは海中に漂って生活をしており、泳ぎ回っている為止水で飼育すると弱ってしまいます。
水流がないと水槽の底に沈んでしまうので衰弱してしまう恐れがあります。
ですから、基本的には遊泳性のクラゲに関しては適切な水流が必要となってくるのです。
だが、水流が激しすぎると吸込口からクラゲを吸われてしまうので、クラゲが沈まない程度のゆっくりとした水流が望ましいです。
ハナガサクラゲは非遊泳性クラゲなのです。
こちらは特に水流がそれほどまで必要ではなく、逆に強い水流があると飼育が困難になります。
底面ろ過などで飼育が可能なので、飼育が簡単な部類です。
クラゲ全般に言えることは、遊泳クラゲも非遊泳クラゲも、ろ過の際に吸込口に吸われて亡くなってしまう事故は多々あります。
まとめ
よく水族館でクラゲコーナーにいくと、クラゲの水槽全体的に水流が流れており、クラゲがクルクルまわっているのを見かけます。
それとは逆に一切クラゲが水槽の中で回っておらず、宙に浮いたまま停止しているクラゲもいます。
これらは遊泳性クラゲと非遊泳性クラゲの特徴なのですね。
演出で水槽の中を回したり止めたりしているのではなくて、クラゲの性質にあわせて水槽の中を変えているということです。
ハナガサクラゲは止まったままの性質なので水族館でもよく観察をしやすいでしょう。