「世界最強」という呼び名で有名なクマムシ。

皆さんはその生物の実体をご存じでしょうか。

その呼び名だけが一人歩きしていて、不死身の生物のように思われているクマムシ。

実は、その裏では結構多くの弱点も存在しているのです。

というわけで今回は、クマムシにどんな弱点があるのかということと、どうしてクマムシが「世界最強」と言われているのか、ということを紹介していきたいと思います。

クマムシ 弱点

どうしてクマムシは「世界最強」と言われているの?

クマムシが「世界最強」と言われる理由は、彼らが「乾眠」と呼ばれる状態にはいったときに発揮する、環境耐性のすさまじさにあります

乾眠というのは、周囲の乾燥に合わせて、代謝を止めて休眠状態(仮死状態ともいえる)に入ることを言います。

その状態になると、なんとクマムシは真空状態の中でも生存することができるのです。

そこから普通の状態に戻して、再び水をかけると、動き始めるのです。人間からしてみると、考えられない環境耐性です。

さらに、高線量の紫外線、X線(人は4Gy浴びると命を落とすが、クマムシは3000~5000Gyまで耐えられる)、ガンマ線などの放射線に耐えることができ、絶対零度から摂氏151℃という高温まで耐えることができてしまうのです

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クマムシに弱点はあるの?

上に書いたように、とんでもない環境耐性を持っているクマムシ。

ですが、そんなクマムシにも決定的な弱点があります。

それは、乾眠状態に入ってしまうと、自力で元に戻ることはできないということです

乾眠というのは、元々自らを乾燥から守るために入る行為。

つまり、その環境が住みやすい環境に戻るまでは乾眠から覚める必要は無いわけです。

なので、その状態に入ると、次に外部から水分が与えられない限りは自ら戻ることができないのです。

しかも、元に戻っても、実は通常の状態ではデリケートな生物なのです。

水のないところでは生きていけない、そして、決まった餌しか食べない、という特徴もあるんです

まとめ

「世界最強」とは言われながら、実は弱点だらけのクマムシ。

そんなところも愛らしいな、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

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