世界最強の生物と言われて名高いクマムシ。
おそらくその名前を聞いたことがある人は少なからずいるのではないでしょうか。
乾眠状態に入ることで、普通の生物では考えられない環境耐性を発揮することができるということで、そのように言われています。
例えば、真空状態でも生存できたり、絶対零度という低温環境、摂氏100℃を超える高温環境にも耐えることができたりするんです。
最近では、そんなクマムシの環境耐性からなにかヒントを得られないか、ということで研究なども進められているようです。
そんなクマムシですが、実はそこまで珍しい生物だというわけではなく、採集自体は結構簡単にできてしまう生物でもあるんです。
というわけで今回は、そんな不思議な生態のクマムシを採集する方法について見ていきたいと思います。
クマムシ採集①:探す
今回紹介するのは、陸産クマムシの採集方法です。
陸産のクマムシの多くはコケ植物の中から見つかります。
身近なものの中でも、クマムシが多く生息している可能性のあるコケ植物があります。
それが、「ギンゴケ」です。
ギンゴケは岩や土、コンクリート壁などでも普通に見られるので、簡単に見つけることができるでしょう。
それを見つけたら、袋などに入れてそれを採集します。
それを持ち帰って、次はクマムシをその中から採集しましょう。
クマムシ採集②:採る
コケ植物を採集してきたら、それを2センチ四方くらい取り出して、シャーレなどに入れて細分します。
汚れが多い場合などは、コケ植物をネットに包んでおくとやりやすいでしょう。
出来たら、それが浸かるくらいの水を入れて、1日ほど放置しておきます。
そうすると、クマムシ類は這い出してくるので、観察することができるようになります。
時間がかかることもあるので、じっくり待つことがこの際のコツです。
まとめ
以上のような方法で、意外と簡単に採集することができるクマムシ。
実は私達の身近にも生息していたんですね。
観察する時には実体顕微鏡などもいるのですが、採集自体は簡単にできるので、話題のクマムシを自分の目で観察してみたい、という方にはおすすめです。