ブロブフィッシュという魚をご存知ですか?

とても珍しい深海魚なのですが、実は一部の人達の間ではとても有名で、またその人気も高いです。

イギリスの「醜い生き物を保護する会(Ugly Animal Preservation Society)」は、2014年に世界で一番醜い生物を決定するコンテストを行ったのですが、なんと、このブロブフィッシュは一位を獲得してしまいました。

また、その団体のマスコットキャラクターにもなっているのだそうです。

さて、そんなブロブフィッシュとはいったいどんな魚なのでしょうか?

今回はかれらの生態や泳ぎ方についても調べてみました。

それでは見ていきたいと思います。

ブロブフィッシュの謎に包まれた生態

ブロブフィッシュはカサゴ目・ウラナイカジカ科・ウラナイカジカ亜科・ウラナイカジカ属に分類される魚で、学名はPsychrolutes marcidusです。

和名でニュウドウカジカとも呼ばれることもあるのですが、ニュウドウカジカは同じウラナイカジカ属の別種になります。

ブロブフィッシュは一般的にはウラナイカジカ科の魚全体を表すことも多いのですが、今回はこのPsychrolutes marcidusをブロブフィッシュとしてご紹介いたします。

この種はオーストラリア、タスマニア、ニュージーランド沖の水深600mから1200mの海底に生息しています

体長は最大でも30cmほどで、多くの深海魚と同じく、ゼラチン質で出来たぬるりとした身体をしています

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ブロブフィッシュは泳ぐのが得意!?

ブロブフィッシュは、水よりもわずかに密度の低い物質で身体ができているため、泳がずとも海底から少し体を浮いていられるのだそうです。

そのため泳ぐ必要がないということですね。

エサは目の前に漂ってきた小さなエビやカニなどの甲殻類を何でも丸のみするようですよ

ほとんどエネルギーを使わない身体を手に入れ、食べる物が少ない深海の厳しい環境を生き抜いているのですね。

まとめ

今回は深海生物、ブロブフィッシュの生態や泳ぎ方についてのご紹介でした。

とても珍しい種類ということもあり、まだまだ生態がよく分かっていないというのが現状のようですが、一方で生息数が減ってきているとも言われています。

不細工コンテストで一位にもなってしまうくらい醜いブロブフィッシュ、その生態がもっともっと分かってくると楽しいかもしれませんね。

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