「世界最強」ということで非常に有名な動物、クマムシ。
非常に小さな動物なのですが、乾眠という代謝などを止めた休眠状態に入ることによって、かなりの悪環境にさらされても生存することができる、ということで「世界最強」というような呼び名で呼ばれることもあるようです。
さて、そんな悪環境にさらしても大丈夫なクマムシですから、飼育するのも簡単なんじゃないのか、と思う人はいるかもしれません。
でもそれは大間違いで、クマムシがとんでもない耐性を誇るのは、あくまで乾眠している最中だけなので、ちゃんと活動している時の飼育法などが確立している種類は実はほんのわずかなんです。
というわけで、今回はその飼育法が確立しているヨコヅナクマムシというクマムシの飼育方法を紹介していきたいと思います。
飼育に必要なものは?
用意するものは以下の通りです。
1.ペトリディッシュ
2.ミネラルウォーター
3.寒天
4.パスツールピペット
5.顕微鏡
6.クロレラ
7.ビーカー
これらをまず用意して、まずは寒天培地を作りましょう。
この上だとクマムシが歩きやすく、生育しやすい環境を作ることができます。
まず100mlのミネラルウォーターと1.5グラムの寒天をいれる。
それを混ぜたらレンジに入れて加熱します。
寒天が溶けるまで何度か加熱すると良いでしょう。
それができたら、ペトリディッシュに流し込んで、室温で冷やして固まるまで待ちます。
十分に固まったら、ヨコヅナクマムシを培地の上に置きます。
この作業は、顕微鏡で見ながら、ピペットを使って行いましょう。
最後にクロレラを入れれば飼育環境は完成です。
実際に飼育してみよう!
飼育環境は冷暗所ぐらいでしょう。
だいたい22℃くらいが最適なようです。
食べるものはクロレラだけですので、特に飼育する上で何度も世話をしなくてはいけない、というわけではありません。
培地を観察すると、クロレラを食べている様子などが見ることができます。
何日かすると、卵や幼体などを見ることもできるようになります。
寿命はだいたい1~2ヶ月程度です。
まとめ
実は簡単な用意をすれば飼育することができるクマムシ。
非常に小さい動物なので、そういう動物を観察してみたい、という人は是非飼育してみると良いのではないでしょうか。