ぬいぐるみや、キャラクターで人気のメンダコを知っていますか?
メンダコは、深海に棲むタコの仲間です。
とは言っても、普通のタコのように墨を吐く事はできません。
生態については、まだ良く分かっておらず、それゆえ飼育がとても難しいのです。
今回はそんなメンダコの生態についてのまとめを紹介します。
今、メンダコの分かっている生態は?
海から上がったメンダコを水族館で飼育した場合の世界最高記録は50日くらいだそうです。
水棲生物のプロの水族館でさえ、最初は2、3日位しか生かせなかったのです。
ここまで伸ばすのにでさえ、相当な苦労があったようです。
それくらい飼育が難しいのです。
メンダコの口(エサを食べる器官)は、体の下にあります。
半ゼラチン状の体を持ち、歯舌は無く、小さい甲殻類や、魚、エビなどを食べています。
普通のタコのように漏斗とよばれるところから水を噴射して、早く進むような事はできません。
水中に入ると、体全体を羽ばたかせるように泳ぎます。
耳のようなひれは、せわしなく何かを探しているように動きます。
吸盤は、各足に平均48個が一列に連なっています。
幼生はプランクトン状と考えられています。
足は8本と普通のタコと同じですが、その形は随分と違っています。
傘幕(傘状の膜)が、足の先までついています。
メンダコは食べられるかというと、食べる事はできます。
但し、全く美味しくないそうです。
深海に棲むために体がほとんど水のような状態で、まるで海水を食べているようだといいます。
臭いはシンナー薬品系のようで、他の魚に移ると困るとの事で、漁師さん達からは相当嫌われているようです。
まとめ
深海のUFOといわれているメンダコですが、UFOと同じで、その生態はほとんど謎に包まれています。
冒頭で紹介した、世界記録保持者は日本の水族館です。
他にも日本の水族館は、メンダコの孵化に成功するなど、メンダコ飼育の世界では、他国をリードしています。
水族館の人たちが生態も良くわからずに試行錯誤で私達にメンダコを見せてくれようと努力する姿には頭が下がります。
きっといつの日か、メンダコ、いつでも見る事ができるよ、という日がくると信じています。