マンボウと言うと大海原を海流に乗ってのんびりと泳いでいる感じがしている気がします。
ただこの印象は成魚になって更に大型化したマンボウだけが行える行為です。
小さいうちは必至に生き残る事だけを考えているのでしょう。
マンボウの稚魚、ヤバイ!! pic.twitter.com/enPBu6FjO4
— 林アサコ(朝子) (@asakovsky) 2013年10月1日
マンボウの稚魚はどんな形をしているのか?
マンボウは意外と謎が多い魚の1つでも有ります。
世界中で7種類のみが確認されていますが、どれも生態は不明の事がらが非常に多いと言う事です。
その1つにマンボウの産卵があります。
マンボウの産卵する卵の量は3億個と言われていますが、これを一気に産卵するのか、それとも何日間かかけて産卵するのかも分かっていないのです。
但し分かっている事は、その3億個の卵のうち、成魚になるのは1~2個しか無いのです。
成魚に成れるマンボウは、ジャンボ宝くじに当たるような確立しかないと言う事になります。
マンボウの卵から孵った稚魚は、大きさは数ミリ程度の大きさしかありません。
親があれだけ大きいのに稚魚は他の魚同様に小さいのです。
但し、その形は、マンボウと思えないほど形が違っているのです。
マンボウの稚魚は最初は手裏剣の様な形又は金平糖の様な形になっているので、全身が所どころ、尖がっている状態になっているのです。
これは他の魚等の餌にならない為の防御策で、この様な形になったと考えられます。
この形のまま成魚へ変化していくと思うのですが、成魚になる前に一度だけ姿を変えるのです。
その形はフグの様な形になるのです。
マンボウは学術上はフグの仲間になるので、稚魚から変わる段階でフグの様な形になってもおかしくはないと言う事でしょう。
この次に成魚と同じ形になるのです。
成魚と同じ形になる大きさは、大体30cmを越えてくるぐらいから、フグの様な形からマンボウの形に変化していきます。
稚魚の時に有ったトゲらしきものは成長していくうちになくなって行きますが、実際は体の中に取り込まれていく様な感じだと思っていいかもしれません。
マンボウの産卵の数は間違っているかもしれない!?生き残る稚魚の数も!?
マンボウは謎に満ちた魚ですが、実際のところ魚としての商品価値が少ないことから研究があまりされていないのではとも言われています。
だから謎が多い事にもつながるのです。
その結果として、マンボウが産卵する時の卵の数も本当に3億個も産むのかも本来は不明なはずなのです。
ではなぜ3億個と言う卵の数はわかっているのか?と言うと1921年に科学誌Natureに論文が掲載された事が発端の様です。
マンボウを解剖したところ、卵巣内に未成熟の卵が含まれていると書かれているのです。
この事からマンボウは、一気に産卵するのではなく複数回に分けて産卵する事になるのでは?とも考えられるのです。
それに3億個のうち生き残るのは1~2匹と言うのも実際は確認がとれる訳ではないので、本来は不明としていた方がいいのかもしれません。
ではなぜ稚魚から成魚になる数が1~2匹と言う事になったのかは、議論されている様ですが、雌雄が各1匹ずついないと有精卵にはならないからと言う方もいるようです。
それで最低でも1~2匹と言う事のようです。
マンボウの生態は解明されていないため、これも全て理論上の事のようです。
まとめ
マンボウの稚魚について紹介してきました。
謎に満ちたマンボウですから、稚魚も確かに相当変わった形をしています。
あの姿を見る限りでは、食べたいと思いたくはないですが、自然界ではそう甘くはない様です。
3億個の卵を産むにはそれなりの理由があるはずなのです。
3億個の稚魚が全て生き残ったとしたら、海はマンボウだらけになってしまいます。
食物連鎖では、マンボウは頂点ではなく、良くても真ん中あたりの魚になるはずですから、やはり生き残る為には、相当な数の卵が必要と言う事なのでしょうね。